加賀　山代温泉　あらや瑫々庵

当宿は温泉街の中心に位置しますが、一度館内に入れば、まさに市中の山居。
寛永年間に作られた山庭は、北前船により全国から集められた自然石と銘木で築わした「山畔池泉式」で、今もその面影を残します。
新緑、紅葉、雪景色と四季折々の風情とともに閑静なひとときにてお寛ぎいただけます。

ここ加賀・山代は日本海、加賀平野、白山麓と四方を自然に囲まれた非常に豊かな土地であります。
当宿は恵まれた様々な食材の良さを活かすよう手を加えすぎず、飾り立てずにお出しすることを心掛けております。
盛り込む器は九谷焼や山中塗の地元作家の作品の他、代々伝わる年代物やゆかりの芸術家・北大路魯山人の写しなど、
館主の好みで使用しております。

山代の湯は地下わずか数十メートルから湧いている、全国的にも大変めずらしく貴重な温泉です。
中でも当宿の湯量は１日５４０石の約１０万リットル（１石は１８０リットル）で山代随一を誇ります。
また泉質もとても素晴らしく、大正初期にドイツで開催された万國鉱泉博覧会で金賞を受賞、世界的にも高い評価をいただきました。